歯医者の基本をサルでもわかるようにまとめた

2026年1月
  • 塩で歯磨きを継続するために知っておきたい注意点

    知識

    自然由来のオーラルケアとして注目される塩で歯磨きをする方法ですが、健康を維持するためには正しい知識と注意点が欠かせません。まず最も警戒すべきは、塩による物理的な研磨作用です。塩の結晶は意外と硬く、力を入れて磨いてしまうと歯の表面にあるエナメル質を摩耗させてしまいます。エナメル質が薄くなると、象牙質が露出してしまい、冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏を引き起こすリスクが高まります。そのため、歯ブラシを使用する場合は毛先の柔らかいものを選び、塩を直接歯にこすりつけるのではなく、水で少し溶かして濃いめの塩水のような状態にしてから使用するのが賢明です。また、歯茎に傷がある場合や口内炎ができているときは、塩の刺激が痛みや炎症を悪化させる可能性があるため、使用を控えるべきでしょう。さらに、高血圧などで塩分摂取制限を受けている方は、口の粘膜から吸収される微量の塩分であっても考慮する必要があるため、事前に医師に相談することをお勧めします。塩には虫歯そのものを治療したり、進行を止めたりする直接的な薬理作用はありません。フッ素が含まれていないため、虫歯予防の観点からは不十分な面があることを理解しておく必要があります。加えて、毎回の歯磨きをすべて塩に置き換えるのではなく、数日に一度の頻度にとどめ、歯茎の状態を観察しながら取り入れることが継続のコツです。もし使用中に歯茎が赤く腫れたり、痛みを感じたりした場合は、すぐに中止して歯科医院を受診することが大切です。天然の素材だからといって、必ずしもすべての人に副作用がないわけではないという認識を持つことが、安全で健康的な塩での歯磨きライフを楽しむための第一歩となります。