舌の赤い斑点病院へ行くべきサインとは
舌にできる赤い斑点の多くは、数日で自然に消える心配のないものですが、中には医療機関での診断が必要な病気のサインである可能性もあります。自己判断で放置してしまうことのないよう、どのような状態になったら病院へ行くべきか、その判断基準を具体的に知っておきましょう。まず第一の目安は「期間」です。一般的な舌乳頭炎などであれば、通常は一週間から長くとも二週間程度で自然に治癒します。もし、赤い斑点ができてから二週間以上経っても全く消える気配がない、あるいは逆に数が増えたり、範囲が広がったりしている場合は、専門医に相談することをお勧めします。第二に「痛みの強さ」です。何もしていないのにジンジンと痛む、食事や会話が困難なほどの激しい痛みを伴う、痛みが日に日に強くなる、といった場合は、単なる炎症ではない可能性も考えられます。第三に「斑点の見た目の変化」です。最初はただの赤い点だったのに、表面がただれてきたり、水ぶくれのようになったり、中心部が白く潰瘍のようになったり、あるいは盛り上がってきたりするなど、形状に明らかな変化がある場合は注意が必要です。また、斑点から簡単に出血する場合も受診の目安となります。第四に「全身症状の有無」です。舌の赤い斑点に加えて、高熱、喉の強い痛み、体や手足の発疹、倦怠感、首のリンパ節の腫れなど、口の中以外の症状が現れている場合は、溶連菌感染症や手足口病といった全身性の疾患の可能性があります。これらのサインが一つでも当てはまる場合は、自己判断せず、まずは耳鼻咽喉科や歯科、口腔外科、あるいは症状に応じて内科や小児科を受診してください。早期発見、早期治療が何よりも大切です。