奥歯の歯茎に腫れや痛みが出たときの緊急チェックリスト
奥歯の歯茎に腫れが生じた際、自分の状況がどの程度深刻なのかを判断するための基準を知っておくことは非常に有用です。まず確認すべきは、腫れの範囲と硬さです。腫れが奥歯の周囲だけなのか、それとも頬や顎の下、喉の方まで広がっているのかを観察してください。もし広範囲に及んでいる場合は、炎症が周囲の組織に波及している可能性が高く、早急な対応が必要です。次に、全身症状の有無を確認しましょう。歯茎の腫れに伴って発熱があったり、体がだるかったりする場合は、細菌が血液中に入り込んでいるか、強い炎症反応が起きているサインです。また、口が指二本分程度も開かないような開口障害がある場合や、呼吸が苦しい、飲み込みにくいといった症状がある場合は、重度の感染症が疑われるため夜間であっても救急外来や歯科口腔外科を検討すべき事態です。さらに、痛みについてもチェックが必要です。何もしなくてもズキズキと痛む自発痛があるのか、噛んだときだけ痛むのか、あるいは冷たいものや熱いものがしみるのかによって、原因が歯周病なのか虫歯の悪化なのか、あるいは根の先の炎症なのかを推測する手がかりになります。歯茎の色についても、真っ赤に熟しているような状態か、あるいは白っぽく膿が透けて見えるかを確認し、もし膿が出ている場合は無理に絞り出さず、清潔なガーゼで優しく拭う程度にしてください。これらの項目に一つでも深刻な該当がある場合は、自宅での様子見は危険です。特に奥歯は構造が複雑で、炎症が深い場所にまで及びやすいため、自分の判断を過信せず、速やかに専門家による処置を受けることが、合併症を防ぎ最短で回復するための唯一の道と言えるでしょう。