歯医者の基本をサルでもわかるようにまとめた

医療
  • 舌を噛んだ後病院へ行くべき危険なサイン

    医療

    うっかり舌を噛んでしまうことは誰にでもありますが、そのほとんどは数日で自然に治ります。しかし、中には注意が必要で、医療機関を受診すべきケースも存在します。自己判断で放置すると、症状が悪化したり、重大な問題を見逃したりする可能性があるため、危険なサインを知っておくことが重要です。まず、最も分かりやすい受診の目安は「出血が止まらない」場合です。清潔なガーゼなどで圧迫しても、十分以上出血が続いている場合は、思ったよりも傷が深いか、血管を傷つけている可能性があります。特に、血液をサラサラにする薬を服用している方は注意が必要です。次に「傷の深さと大きさ」です。明らかに傷が深くパックリと裂けている、あるいは広範囲にわたって損傷している場合は、縫合が必要になることもあります。自然治癒に任せると、傷跡が変形して残ってしまうリスクもあります。また「腫れがひどく、痛みが日に日に増す」場合も注意信号です。噛んだ直後にある程度の腫れや痛みは当然ですが、それが時間と共に改善せず、むしろ悪化していくのは、細菌感染を起こしているサインかもしれません。特に、舌の付け根の方が大きく腫れて、呼吸がしにくい、飲み込みにくいといった症状が現れた場合は、気道を圧迫する危険性があるため、緊急を要します。さらに、傷の色が赤や白ではなく、黒っぽく変色してきた場合や、二週間以上経っても全く治る気配がない場合も、一度専門医に診てもらうべきです。これらのサインが見られたら、迷わず歯科、口腔外科、あるいは耳鼻咽喉科を受診してください。