2025年8月
-
女性を悩ます舌の口内炎とその原因
なぜか分からないけれど、月に一度くらいのペースで決まって舌に口内炎ができる。そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。十分な睡眠をとり、栄養にも気を使っているはずなのに、なぜか繰り返してしまう。その原因は、女性特有の「ホルモンバランスの変動」にあるかもしれません。女性の体は、約一ヶ月の周期でエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という二つの女性ホルモンの分泌量が大きく変動します。このホルモンの波は、心身に様々な影響を及ぼしますが、口内環境もその例外ではありません。特に、排卵後から月経前にかけては、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が増加します。このプロゲステロンには、体の免疫反応を変化させたり、特定の種類の歯周病菌の増殖を促したりする作用があることが知られています。そのため、この時期は口の中の細菌バランスが崩れやすく、普段なら問題にならないような小さな刺激からでも、歯茎が腫れたり、口内炎ができたりしやすくなるのです。また、ホルモンバランスの乱れは、唾液の分泌量を減少させることもあります。唾液には、口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える自浄作用がありますが、その分泌が減ると口内炎のリスクはさらに高まります。妊娠中や更年期に口内トラブルが増えるのも、同様のホルモン変動が原因と考えられています。もし、あなたの舌の口内炎が月経周期と連動しているように感じるなら、それはホルモンの影響を強く受けているサインかもしれません。この時期は特に、丁寧な口腔ケアを心がけ、体を冷やさず、リラックスして過ごすことが、つらい口内炎を予防する鍵となります。