歯医者の基本をサルでもわかるようにまとめた

2025年7月
  • ただの口内炎ではないウイルス性の原因

    医療

    舌にできた痛いできもの。多くの人はそれを一般的な「口内炎」と考え、市販薬やセルフケアで対処しようとします。しかし、中には特定のウイルスが原因で引き起こされる、少し厄介な口内炎も存在します。その代表格が「ヘルペス性口内炎(口唇ヘルペス)」です。これは、単純ヘルペスウイルス1型というウイルスに感染することで発症します。多くは幼少期に知らないうちの内に感染しており、ウイルスは体内の神経節に潜伏し続けます。そして、風邪をひいたり、強いストレスを受けたりして免疫力が低下した時に、再び活性化して症状を引き起こすのです。一般的なアフタ性口内炎が、白く円形の潰瘍が一つか数個できるのに対し、ヘルペス性口内炎は、小さな水ぶくれ(水疱)が多数集まってできるのが特徴です。この水ぶくれが破れると、ただれてびらん状になり、強い痛みを伴います。舌だけでなく、唇や歯茎、喉の奥など、口の中の広範囲に症状が現れることも少なくありません。発熱や倦怠感、リンパ節の腫れといった全身症状を伴うことも特徴の一つです。もし、舌のできものが単なる白い潰瘍ではなく、小さな水ぶくれの集まりである場合や、発熱など他の症状もある場合は、自己判断で市販薬を使うのではなく、医療機関を受診することが重要です。ヘルペス性口内炎には、ウイルスの増殖を抑えるための抗ウイルス薬が有効であり、早期に治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。いつもの口内炎と様子が違うと感じたら、皮膚科や内科、耳鼻咽喉科など専門医に相談しましょう。